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インプラント前のCT検査で何がわかるのか|平面では見えないもの

[2026年04月06日]

インプラントの相談にお越しいただくと、まずCT撮影をご案内します。「レントゲンだけではだめなのか」と思われる方もいらっしゃると思います。費用も別にかかりますから、当然の疑問です。

結論から申し上げると、平面のレントゲンだけでインプラントの計画を立てることはできません。見えないものが多すぎるためです。愛媛県今治市の中平歯科医院では、この検査を省くことはありません。

この記事では、CTで何が分かるのか、平面のレントゲンとは何が違うのか、そしてこの情報が手術のどこに効いてくるのかを整理します。被ばくについても率直にお伝えします。

目次

  1. 平面のレントゲンでは、厚みが分かりません
  2. 避けなければならないものがあります
  3. 骨の硬さも判断材料になります
  4. 撮った画像は一緒に見ます
  5. 被ばくについて
  6. 費用は3万円です
  7. 見通しを立てるための検査です
  8. まとめ|平面では見えないものを見るための検査です

1. 平面のレントゲンでは、厚みが分かりません

通常のレントゲンは、立体である顎を一枚の平面に写したものです。そこに写るのは高さと幅だけで、奥行きの情報がありません。骨の厚みが何ミリあるのか、どちら側に傾いているのか、内側がどう凹んでいるのか。これらは平面の画像からは読み取れません。

厚みが足りない骨は珍しくありません

歯を失ってから時間が経った部位では、骨が外側から吸収されて細くなっていることがよくあります。平面のレントゲンでは高さが十分にあるように見えても、実際には紙のように薄いということが起こりえます。そこへ土台を埋めれば、骨を突き抜けてしまいます。開けてみて初めて分かった、という事態を避けるために、事前に立体で把握しておく必要があります。

平面のレントゲンとCTの違い 比較項目 平面のレントゲン CT 骨の高さ 分かる 分かる 骨の厚み 分からない ミリ単位で分かる 骨の傾き 分からない 立体で把握できる 神経の位置 おおよその高さのみ 前後左右まで分かる 上あごの空洞 重なって見えにくい 形と距離が分かる 骨の硬さ 判断しにくい おおよそ推定できる 用途 虫歯や歯周病の確認 インプラントの設計

▲ インプラントの計画には、奥行きの情報が欠かせません

2. 避けなければならないものがあります

下あごの奥には、唇やあごの感覚を担う太い神経が通っています。上あごの奥には、鼻につながる空洞があります。どちらも傷つけると、しびれが残ったり炎症が起きたりします。この二つとの距離を正確に測ることが、安全に埋めるための前提です。

距離が足りなければ、埋めません

十分な距離を確保できないと判断した場合、その位置には埋めません。角度を変える、位置をずらす、短い土台を使う、あるいは骨を増やす処置を先に行う。それでも難しければ、別の方法をご提案します。無理に進めない判断をするためにも、正確な情報が要ります。できることを探すためだけでなく、できないことを見極めるためにも使う検査だとお考えください。

CTで距離を測っているもの 1 下あごの神経 唇やあごの感覚 しびれの原因に 2 上あごの空洞 鼻につながる空間 炎症の原因に 3 隣の歯の根 傾いていることも 接触を避ける 4 骨の外側の壁 薄いと突き抜ける 厚みを確認する 距離が足りない場合は、位置や方法を変えて対応します

▲ 避けるべきものとの距離が、埋める位置を決めます

3. 骨の硬さも判断材料になります

骨には硬い部分とやわらかい部分があります。やわらかい骨では、埋めた直後の安定が得にくく、結合を待つ期間を長めにとる必要があります。逆に硬い骨では、埋める際の熱の管理に気を配ります。CTの画像からは、この硬さの見当もつけられます。

当日に仮歯を入れられるかの判断にも関わります

手術当日に仮の歯を固定できるかどうかは、埋めた直後の安定にかかっています。骨の硬さと厚みが十分でなければ、当日の固定は行えません。事前にこの見当がついていれば、患者さんに現実的な見通しをお伝えできます。「当日に噛めます」と期待していただいたのに当日になって話が変わる、という事態を防ぐためです。

CTの情報をどう使うか 1 撮影 立体的に記録する 2 計測 厚み・高さ・距離を測る 3 設計 位置・角度・長さを決める 4 説明 画像を見ていただく 設計の内容は、画像をお見せしながらご説明します

▲ 撮って終わりではなく、設計に落とし込みます

4. 撮った画像は一緒に見ます

当院では、撮影したCTの画像をお見せしながらご説明しています。どこにどれだけ骨があって、どこに神経が通っていて、なぜその位置に埋めるのか。ご自身の骨を見ていただくことで、説明の内容がはっきり伝わります。

できない理由も、画像でお示しします

骨が足りずに難しいと申し上げる場合も、言葉だけではなく画像でお示しします。どこがどれだけ足りないのかが目に見えれば、納得していただきやすくなります。他院で断られた方が、その理由を初めて理解できたとおっしゃることもあります。言葉だけの説明では、どうしても腑に落ちない部分が残るのだと思います。

CTがあるとできること・ないとできないこと CTがあると ・骨の厚みをミリ単位で把握できる ・神経や空洞との距離を測れる ・位置と角度を事前に決められる ・当日の仮歯の可否を見通せる ・できない理由を画像で示せる 平面だけでは ・骨の厚みが分からない ・神経の前後位置が読めない ・設計を手の感覚に頼ることになる ・開けてみないと分からない部分が残る ・説明の根拠を示しにくい

▲ 情報の量が、判断の精度を決めます

5. 被ばくについて

私たちは日常生活の中でも自然界から放射線を受けており、日本では年間およそ2ミリシーベルト程度とされています。歯科用のCTは、体全体を撮る医科のCTとは別のもので、顎の限られた範囲だけを撮影します。そのため受ける量は大きく異なります。

必要のない撮影はしません

量が少ないから何回でも撮ってよい、という考え方はとりません。目的がある場合に限って撮影します。他院で撮影した画像をお持ちであれば、あらためて撮らずに済むことがありますので、撮影日が分かる形でご持参ください。

自然界から受ける量との関係 限定的 な範囲です 自然界から 日本では年間およそ2ミリシーベルト 歯科用CT 顎の限られた範囲のみを撮影 撮影の方針 目的のある場合に限って行う 数値は撮影機器や条件によって異なります

▲ 日常生活の中でも、私たちは放射線を受けています

6. 費用は3万円です

当院の料金表では、CT撮影分析は3万円です。インプラント治療は自由診療(保険適用外)のため、この検査費用も自費となります。撮影して終わりではなく、計測と設計まで含めた費用だとお考えください。検査だけを受けて判断を持ち帰っていただくこともできます。

検査だけで終えても構いません

検査を受けたからといって、治療を進めなければならないわけではありません。現状を知るための検査として受けていただき、結果を聞いたうえでお考えいただければと思います。セカンドオピニオンとしてのご相談も承っています。

検査の前にお知らせいただきたいこと 妊娠中、またはその可能性がある 最近ほかの医療機関で撮影した 他院の画像データを持っている 服用中のお薬がある 過去に顎の手術を受けたことがある 金属アレルギーがある 他院の画像をお持ちの場合は、撮影日が分かる形でご持参ください

▲ 該当するものがあれば、遠慮なくお伝えください

7. 見通しを立てるための検査です

CTは、治療を売るための検査ではありません。できるかどうか、できるとすればどうやるか、そのために何が必要かを判断するための検査です。結果として「今のままでは難しい」という結論になることもあります。

判断の材料をそろえてから決めます

情報がそろわないまま進めれば、途中で計画を変えることになり、費用も期間も増えます。最初に時間と費用をかけて正確に把握しておくことが、結果的にいちばん無駄がありません。急かすことはしませんので、納得してから進めてください。

検査から判断までの流れ 1 相談 お悩みをうかがう 目的を確かめる 2 CT撮影 立体的に記録 3万円・自費 3 計測と設計 距離と厚みを測る 可否を判断する 4 ご説明 画像を見ながら その場で決めなくてよい 判断の内容は、画像をお見せしながらご説明します

▲ 検査だけで終えていただいても構いません

まとめ|平面では見えないものを見るための検査です

通常のレントゲンは立体である顎を一枚の平面に写したもので、高さと幅しか分かりません。骨の厚みや傾き、神経の前後の位置、上あごの空洞との距離。インプラントの計画に必要な情報の多くが、平面の画像からは読み取れません。歯を失ってから時間が経った部位では、高さが十分に見えても実際は紙のように薄いということが起こりえます。

下あごの神経や上あごの空洞を傷つけると、しびれが残ったり炎症が起きたりします。CTで距離を正確に測り、十分に確保できないと判断した場合は、位置や角度を変えるか、別の方法をご提案します。無理に進めない判断をするためにも、正確な情報が必要です。骨の硬さの見当もつくため、手術当日に仮歯を入れられるかどうかの見通しにも関わります。

当院の料金表ではCT撮影分析は3万円で、インプラント治療が自由診療(保険適用外)のためこの検査も自費となります。撮影した画像はお見せしながらご説明し、難しい場合はその理由も画像でお示しします。検査だけを受けて判断を持ち帰っていただいても構いません。愛媛県今治市の中平歯科医院までご相談ください。

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自由診療(保険適用外)に関する説明

治療内容:インプラント治療に伴うCT撮影分析。顎の骨を立体的に撮影し、骨の厚み・高さ、神経や上あごの空洞との距離を計測して埋入位置を設計する、自由診療の検査です。

費用:CT撮影分析3万円。インプラント本体は埋入手術26万円+連結部5万円+人工歯7万円〜(奥歯1本の合計例38万円)。静脈内鎮静法10万円、骨増生が必要な場合は1か所5万円〜20万円が別途かかります。詳細は料金表をご確認ください。

標準的な治療期間・回数:撮影自体は数分で終わります。計測と設計を経て結果をご説明するまで、おおむね1〜2週間。その後の治療は検査から人工歯の装着まで3か月〜6か月が目安です。

主なリスク・副作用

  • 撮影に伴いごくわずかな放射線被ばくがあります
  • 妊娠中またはその可能性がある場合は、時期や方法をあらためて検討します
  • 検査の結果、骨の条件によってはインプラント治療を行えないと判断することがあります
  • 骨が不足している場合、骨を増やす処置が追加で必要になることがあります
  • 設計どおりに進めても、実際の骨の状態により手術中に方針を変更する場合があります
  • 検査費用は治療を行わない場合もお支払いいただきます
  • 他院の画像を用いる場合、撮影時期や条件により再撮影が必要になることがあります

出典・参考資料

  • 公益社団法人 日本歯科放射線学会
  • 公益社団法人 日本口腔インプラント学会
  • 環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口の健康」

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療の経過・効果には個人差があります。本記事で扱う治療には自由診療(保険適用外)が含まれます。詳しくは歯科医師にご相談ください。